第5番札所 無尽山 地蔵寺 荘巌院

むじんざん じぞうじ しょうごんいん

JR板野駅からバス 鍛冶屋原行 約7分。羅漢下車 徒歩約4分。 
御詠歌 六道の能化の地蔵大菩薩導き給えこの世後の世 
住所 徳島県板野郡板野町羅漢字林東5  
TEL 088-672-4111 
HP  
宗派 真言宗御室派 
開基
弘法大師 
宿坊 なし 
駐車場 境内に隣接 
板野町 電話088-672-5994 
http://www.planning21.ne.jp/itano/ 

下り坂中心の道を行くと「羅漢さん」の名で親しまれている「地蔵寺」の裏、五百羅漢の並ぶ奥の院の入口に着く。そこから200m下れば山門。

 

仁王門をくぐれば右手に樹齢八百年という大銀杏がそびえ、右手奥に大師堂と淡島堂が配され、その向かいに本堂があります。本尊は大師が刻んだ勝軍地蔵菩薩で、その名の通り鎧を身にまとい、軍馬にまたがる勇ましい姿をしていて、古来より武士達に戦勝祈願に崇められた。その後、この地を訪れた浄函上人(じょうかんしょうにん)が台座と光背を加えると、一尺七寸(約51cm)の延命地蔵を彫り、その胎内に大師の勝軍地蔵菩薩を納めたという。

 

寺は源義経をはじめ多くの武将、阿波藩主・蜂須賀家などの信仰が支えとなって数々の寄進で広大な土地を有するようになった。 戦国時代には土佐を除く四国3国に300末寺があったといわれている。
しかし長宗我部氏の攻撃ですべて焼失。現在の建物はその後に建てられたものだが、今でも12000坪と広大な敷地を持ち、当時の大寺の面影を残している。

 

安永4年(1775)、実聞、実名という兄弟の僧によって創建。しかし大正4年に参拝者の火の不始末で火事となり、 堂宇もろとも羅漢の大部分が焼失。現在あるものは大正から昭和にかけて作られたもの。
約200体の羅漢は、コの字型に並んでいる弥勒堂、釈迦堂、大師堂の中に数々の仏像とともに収められている。 羅漢とは、釈迦の弟子で人間として最高の境地に達した者のことをいうが、仏ではないので、怒ったり、笑ったり、悲しんだりと表情が実に人間的。 そのためこの羅漢の中には、必ず自分の姿や親しい人に似た顔がいるといわれている。 また木造では日本最大といわれるの羅漢というのも、全国的には珍しい。

 

水滴と瀬戸物の筒を利用した「水琴窟」。ここの境内には2カ所あり、耳を近づけるとピーンと琴のような澄んだ音色が聞こえてくる。 1カ所は本堂横の水子地蔵尊の所で、地蔵さんに水をかけると音色が聞こえてくる。この音色を聞くとすがすがしい気分にさせられる。

 

大師堂横にある「淡島堂」は万病を封じる神として知られている。 それも「へちま加地」という、へちまに厄災を封じ込める珍しい修法で行われる。お祈りをする時は「南無淡路大明神」と唱えて祈る。
最近まで女の人はただ拝むだけでなく、髪の毛を切って淡島堂に供えて、願かけを行っていたそうだ。
境内中央に立つ樹齢800年の大銀杏の巨木は荘厳。

地蔵寺 地蔵寺 本尊
勝軍地蔵菩薩
真言
おん かかかび さんまえい そわか
05地蔵寺の本堂と大銀杏
地蔵寺の本堂と大銀杏

 

天部(てんぶ)
ヒンズー教やバラモン教の神々が仏教に吸収され生まれた護法神。
天界に住み、国土を守る役目を持つ。
帝釈天と側につかえる四天王の多聞天(毘沙門天)・増長天・広目天・持国天、その他弁財天、吉祥天などがある。

四天王とはもともとは、帝釈天の部下として須弥山の四つの門を守る仏教の護法神?である持国天・増長天・広目天・多聞天を指す。

転じて、ある道・部門に最も秀でた四人の称。

第4番札所 黒厳山 大日寺 遍照院

6番安楽寺へ5.3キロ

第6番札所 温泉山 安楽寺 瑠璃光院