第9番札所 正覚山 法輪寺 菩提院
しょうかくざん ほうりんじ ぼだいいん
JR鴨島駅からJRバス 山手線で市場穴吹行 約15分。本線追分駅下車徒歩10分。9番札所前下車 徒歩10分。 | |
御詠歌 | 大乗のひほうも科もひるがえし転法輪の縁とこそきけ |
住所 | 徳島県阿波市土成字田中198-2 |
TEL | 088-695-2080 |
HP | |
宗派 | 高野山真言宗 |
開基 |
弘法大師 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内まで徒歩1分 |
土成町役場 電話088-695-2311 | |
http://www.onmap.co.jp/main/c/l/a-3096/ |
地元では「田中の法輪さん」として親しまれている田園風景の中に建つ「法輪寺」。
現在の場所より北3kmの地にあった寺は、昔から仏法を守護する白蛇が棲んでいることを弘法大師が知り、これを見たことで開基され、白蛇山法淋寺を建立したのが始まりという。本尊は八十八ヵ所で唯一と言われる珍しい寝姿の仏像が祀られている本堂。
この涅槃釈迦如来像は大きさ80㎝で、弘法大師作。ご本尊は5年に一度だけ開帳される。
釈迦がクシナガラ沙羅双樹の下で入滅する直前の姿、北枕に顔は西向き、右脇を下に横に寝ている姿を表していて、周囲には悲嘆にくれる鳥獣や諸菩薩の姿が刻まれている。この寝姿は別名「賢者の寝相」とも呼ばれ、安静を保つには最良の形とされ、胃病や腰痛の負担を軽くするといわれている。
寺は壮大な伽藍を誇っていたが、戦国時代にこの地を襲った長宗我部軍の兵乱の最激戦地。
境内は兵火によってすべて焼失。その後土石流の影響もあり、正保年間(1644~1648)になって現在地へ移され、正覚山法輪寺と名を改めて再興された。
安政6年(1859)にまたしても失火により楼門だけを残して焼失してしまう。 現在ある本堂や大師堂などの堂塔は、明治時代に再建されたものである。
また足の悪い人がこの寺に参拝して歩けるようになったという話から健脚祈願の願をかけた「足腰お願いわらじ」が売られているので、 足腰の悪い人へのお守りとして購入して帰る人も多い。
山門付近では地元の農家が作った、名物の草餅や鳴門金時の焼き芋等で一休みする人も多い。
本尊 | ||
涅槃釈迦如来 | ||
真言 | ||
のうまく さんまんだ ぼだなん ばく | ||
09法輪寺の釈迦如来涅槃像 |
釈迦如来
仏教の始祖で、インドの釈迦族の王子として生まれた実在の人物。
28歳のときに王位継承権を捨て、生病老死の四苦から解放されるための苦行を行う。
6年の後、菩提樹の下で悟りを開き、仏陀となった。 お経とは、釈迦の説法を弟子たちがまとめたもの。
教えの基本は「三法印(さんぽういん)」「四諦(したい)」「八正道(はっしょうどう)」。
釈迦は80歳で入滅。
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