第22番札所 白水山 平等寺 医王院

はくすいざん びょうどうじ いおういん

JR新野駅から徒歩30分。 
御詠歌 平等にへだてのなきと聞く時はあら頼もしき仏とぞ見る 
住所 徳島県阿南市新野町秋山177  
TEL 0884-36-3522 
HP  
宗派 高野山真言宗 
開基
弘法大師  
宿坊 なし
駐車場 境内に隣接 
阿南市役所 電話0884-22-1111 
http://www.city.anan.tokushima.jp/ 

 

太龍寺からはそのまま山道を降りた方が早い山里の古刹である「平等寺」。

 

弘法大師が厄年にあたる母君の厄除祈願の際、五色の雲がたなびき梵字が出現しました。梵字はやがて薬師如来の姿となったので、大師は如来と諸仏を刻んで堂宇を建て安置されました。その際、加持水を求め杖で井戸を掘ると、乳白色の水が湧き出したという伝説が残っています。
その霊水で身を清められた大師は100日間の修行の後に薬師如来像を刻み、本尊として安置された。

 

本堂へ登る石段の途中、左手にある井戸は「白水の井戸」と呼ばれ、現在では無色透明の水ですが、どんな日照りにもこんこんと湧き出ています。「弘法の霊水」として知られ、容器が用意されているので持ち帰ることができる。容器代は賽銭箱へ入れる。

 

男坂をあがったところにある本堂に入って頭上を見上げると、 天井にはたくさんの草花を描いた天井画を見ることができる。 長い年月を経た今でも、緑、赤、黄色などの鮮やかな色彩を放っている。

 

賓頭廬(びんずる)様は、本堂の右手に置かれている賓頭廬の真っ赤な像で、十六羅漢のうちの1人で、神通力があるといわれる。「なで仏」ともいわれて、病気の人がこの像をなでた手で自分の悪い所をさすると、その病気が治るといわれている。

 

寺号は「すべての衆生を平等に救済する」という願いにちなみ、山号も弘法大師が杖で井戸を掘ると、乳白色の水がわき出したことにちなんでいる。

平等寺 平等寺 本尊
薬師如来
真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
22平等寺の本堂と男坂
平等寺の本堂と男坂

 

加持水
弘法大師の加持(祈祷)によって湧き出した霊験のある清水のこと、又は加持を執り行うために必要な水のこと。八十八ヵ所には弘法大師が湧き出させたという加持水の伝説を持つ寺が多く、水の大切さを教えている。

 

四国には大師信仰に根ざした湧き水が多く、阿波徳島には「御杖の水」「月夜御水庵」
土佐から伊予に入って番外「清水大師」「芝之井御加持水」「一升水大師」
讃岐「八十場の水」「屋島の御加持水」
十七番札所は水信仰の象徴の井戸寺。

 

第21番札所 舎心山 太龍寺 常住院

23番薬王寺へ23キロ

第23番札所 醫王山 薬王寺 無量寿院