第77番札所 桑多山 道隆寺 明王院

そうたざん どうりゅうじ みょうおういん

JR多度津駅から徒歩10分。 
御詠歌 願いをば仏道隆に入りはてて菩提の月を見まくほしさに 
住所 香川県仲多度郡多度津町北鴨1丁目3-30 
TEL 0877-32-3577 
HP  
宗派 真言宗醍醐派 
開基
和気道善  
宿坊 なし  
駐車場 境内に隣接 
多度津町役場 電話0877-33-1110  
http://www.town.tadotsu.kagawa.jp/ 

 

少林寺拳法で有名な多度津の漁港に近い、田園地帯に「眼なおし薬師さま」として有名な「道隆寺」。

 

元明天皇の時代(708~15)金倉寺の開基・和気道善の弟である和気道隆が桑の木で薬師如来を刻み、お堂を建てて安置した。道隆の子・朝祐は、唐から帰国した弘法大師に師事、大師は自ら薬師如来像を刻み、道隆の薬師像をその胎内におさめ本尊とした。
その後は大師の実弟・真雅僧正が住職を務め、伽藍も造営され大寺院を建立したが、兵火により壊滅。
江戸時代、歴代住職の尽力により現在の諸堂が再建された。
弘法大師、智証大師、理源大師が止舎したと伝えられる古寺で、弘法大師自筆の五大尊画像、智証大師作の五大尊木像や三大師ゆかりの仏画が多く、絹本着色星曼荼羅図は重要文化財に指定されている。

 

参道沿いから本堂脇、裏門にかけてずらりと並んだ観音像。四国八十八カ所、西国三十三カ所など、全国の霊場ゆかりの観音像255体がまつられている。遍路や地元の信者らが寄進したもので、水子の霊を供養する観音像もあり、そのまま進むと正面には、天正年間の1586年、30代目住職により再建された本堂、本尊の薬師如来は、胎内にもうひとつ如来像があることから腹ごもり薬師、二体薬師とも呼ばれ、50年に1度開帳される秘仏。

 

右手には鐘楼、大師堂、多宝塔と並んで立っている。堂の前に弘法大師と、その前でひざまづき両手をさしのべる衛門三郎の像がある。

道隆寺 道隆寺 本尊
薬師如来
真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
77道隆寺の仁王門
道隆寺の仁王門

 

潜徳院殿堂
丸亀京極藩の京極左馬造高甫公(法名潜徳院殿)の墓所。
京極左馬造高甫公は幼少の頃、盲目だったが、当寺の薬師如来の御慈悲により眼病が治った。 京極左馬造高甫公は医学を学び御典医となり、特に″眼科の達人″と言われた。死に際して「我魂魄を道隆寺に留め世人を救わん」と誓願し、この堂にまつられた。
今も全国から眼病平癒祈願の信者が集まり、堂内には、自分の年の数だけ「目」・ 「め」の文字を書き連ねた祈願札がびっしり張られている。

第76番札所 鶏足山 金倉寺 宝憧院

78番郷照寺へ7.5キロ

第78番札所 仏光山 郷照寺 広徳院