第79番札所 金華山 天皇寺 高照院

きんかざん てんのうじ こうしょういん

JR八十場駅より徒歩3分。 
御詠歌 十楽の浮世の中をたづぬべし天皇さへもさすらひぞある 
住所 香川県坂出市西庄町天皇1713-2 
TEL 0877-46-3508 
HP  
宗派 真言宗御室派  
開基
行基  
宿坊 なし 
駐車場 境内にある 
坂出市商工観光係 電話0877-44-5015 
http://www.city.sakaide.kagawa.jp/ 

 

県道33号線をJR八十場駅で右に行った山裾に、地元の人達から「天皇さん」と呼ばれる「天皇寺」。
神社と寺が同居した崇徳天皇ゆかりの地で、「崇徳天皇・白峰宮」「四国第七十九番天皇寺」の二つの碑が立っていて、山門はなく鳥居が入口になっている。

 

景行天皇の時代、悪魚の毒に当たった兵士88人の命を救ったという伝説からこの名があり、古くから霊地とされ、弘仁年間(810~823)、この地を巡錫中の弘法大師は、「八十場の泉」付近で霊感を感じ、近くの樹木で十一面観音と、阿弥陀如来、愛染明王を刻み、堂宇を建立し「金華山摩尼珠院妙成就寺」と名付けて安置したといいます。今も清水が湧く八十場は「弥蘇場」とも言われる。

 

保元元年(1156)、保元の乱にやぶれた崇徳上皇は讃岐へ配流。
長寛2年(1164)8月、この地で崩御した崇徳天皇の遺骸を仮安置した寺として知られ、都から葬儀の指示があるまでの21日間、遺体は八十場の泉に浸けて保存され、棺は当寺に安置された。その後、上皇の冥福を祈願して崇徳天皇社が建立され、後に天皇ゆかりの寺ということで「天皇寺」と呼ばれるようになった。

 

江戸時代には朝廷と讃岐藩主松平家の庇護を受け復興。朝廷からの祭事料奉納用の菊花の紋入り三方と松平家からの葵の紋入り三宝が寺に伝わっている。
また、明治の神仏分離令の後、末寺の高照院を合併して再興され、以後、院号も高照院と改号された。

 

神社の中にお寺があるという感じで、お寺のど真ん中を、神社の参道が突き抜けていて、ここから白峰宮までの裏参道が続いている。

 

また、この地で創業200年のお店の「八十八のところてん」がおいしくて有名です。
電話0877-46-1505

天皇寺 天皇寺 本尊
十一面観世音菩薩
真言
おん まか きゃろにきゃ そわか
79天皇寺の赤門
天皇寺の赤門

 

大師は少年時代には、儒学をはじめ、歴史や文学など国学で勉強し、15歳のときに叔父の阿刀大足に連れられ、京都に上りました。
18歳から大学の明経道に入学、一人の僧侶に出会い「虚空蔵求聞持法」を教わり、山岳修行に身を投じました。
そして、密教の根本教の一つの大日教の写本を見つけ、四国の阿波の太龍岳(大龍寺)や室戸岬、石鎚山などを含め、全国で厳しい修行を行い、20歳の時に和泉国槙尾山寺で得度・出家し、名を如空、後に教海から空海に改め、24歳の時「三教指帰」を著しました。
難解な大日経を追求しましたが困難であったため唐に渡る決意をしました。

第78番札所 仏光山 郷照寺 広徳院

80番國分寺へ7キロ

第80番札所 白牛山 國分寺 千手院