第82番札所 青峰山 根香寺 千手院
あおみねざん ねごろじ せんじゅいん
JR高松駅からバス 王越行 根香口下車 徒歩1時間。 | |
御詠歌 | 宵のまの妙降る霜の消えぬればあとこそ鉦の勤行の声 |
住所 | 香川県高松市中山町1506 |
TEL | 087-881-3329 |
HP | http://www1.plala.or.jp/negoro/ |
宗派 | 天台宗系(単立) |
開基 |
弘法大師・智証大師 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 山門前に隣接 |
高松市市役所 電話087-839-2011 | |
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/ |
五色台のひとつの青峰山中にあり、白峯から山中を歩いて行くと八十八ヵ所でも珍しい下りの石段の「根香寺」。
「根香」という寺名の由来は「香木の根」による。
現在の香川県という県名は、その香りが川から運ばれてきたことにちなんで名付けられた。
弘仁6年(815)弘法大師はこの地に、五大明王木像(県の重要文化財)を安置し花蔵院を建立した。
中央の不動明王像は南北朝時代の作、他の四明王は鎌倉時代の作とされ、いずれも重要文化財。
天長9年(832)、大師の甥の智証大師が当山を訪れ、山の鎮守である市ノ瀬明神の神託により、不思議な香りを放つ霊木を刻んで千手観音像(国の重要文化財で秘仏)を刻み、これを本尊として千手院を創建、この二院を総称して根香寺と号した。
白河上皇の時代には勅願所となり隆盛を極めたが、兵火で衰退した。
その後、高松藩主の生駒一正の復興や松平頼重の修復で現在に至る。
杉木立の中にある仁王門をくぐると、いったん石段を下り、木々の間の参道を通り、また石段を上がって境内に出ると右手に大師堂、左に本坊や納経所、その先の本堂の回廊には、信者が奉納した33333体もの観世音小像が並んでいます。
参道沿いや境内にはカエデの木が多く、ここの紅葉は八十八ヵ所の中でも最も美しい所です。
寺の駐車場の奥に巨大な「牛鬼」が立っており、昔この青峰山に牛鬼が現れて人々を苦しめていたと伝えられています。弓の名手・山田蔵人高清(やまだくらんどたかきよ)が当寺の千手観音に願をかけ、牛鬼を射止めたという。この像は、その時描かれた牛鬼の絵姿をもとにしたもの。また、牛鬼の長さ36㎝の角と言われるものが根香寺に今も残っています。
本尊 | ||
千手観世音菩薩 | ||
真言 | ||
おん ばざら たらま きりく そわか | ||
82根香寺の五大明王 |
五大尊(五大明王)
五大尊とは降三世(ごうさんぜ)夜叉明王・軍荼梨(ぐんだり)夜叉明王・大威徳(だいいとく)夜叉明王・金剛夜叉明王・大日大聖不動明王の5尊。
バラモン教の神をルーツとする密教系の仏を明王といい、その中でも威力の強い五明王が上記の明王。
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