第84番札所 南面山 屋島寺 千光院

なんめんざん やしまじ せんこういん

JR屋島駅下車 徒歩5分で屋島ケーブル屋島登山口駅、屋島ケーブル屋島登山口駅下車、徒歩15分。 
御詠歌 梓弓屋島の宮に詣でつゝ祈りをかけて勇む武夫 
住所 香川県高松市屋島東町1808 
TEL 087-841-9418 
HP http://www17.ocn.ne.jp/~yashima/ 
宗派 真言宗御室派  
開基
鑑真和上 
宿坊 なし  
駐車場 境内まで徒歩3分 
高松市市役所 電話087-839-2011 
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/ 

 

源平合戦の舞台として有名な屋島、その景勝地・屋島山上にあるのが「屋島寺」。

 

天平勝宝5年(753)、唐の盲目の名僧・鑑真和上が来朝し、奈良へと向かう途中、屋島に立ち寄り、その北嶺に普賢堂を建てたことに始まり、鑑真の弟子である恵雲師が堂宇を建立し、初代住職となった。
弘仁6年(815)弘法大師が伽藍を現在の南嶺に造営し、十一面観世音菩薩を刻んで安置し、中興開山の祖と仰がれた。
五間五面の入母屋造りの巨大な本堂は、鎌倉後期の創建で、本尊の十一面観世音菩薩と共に、国の重要文化財に指定されています。

 

平安期から鎌倉時代にかけて隆盛を見たこの寺の宝物殿には、真言密教の九字を縫いつけた「源氏の白旗」など源平時代に関する資料が多く残っています。
鎌倉時代以降は衰退したが、江戸時代になると高松藩主の生駒家・松平家代々に庇護され再興された。

 

白い土塀ぞいに歩き、堂々とした仁王門をくぐり、さらにその先の四天門を過ぎると、広々とした境内に本堂をはじめ、大師堂、三体堂、熊野権現社、蓑山大明神などの諸堂が並んでいる。鐘楼の釣り鐘は鎌倉初期の時代に作られたもので、「平家供養の鐘」と呼ばれています。
その他に、書院庭園「雪の庭」、弘法大師が宝珠を投げ入れた「瑠璃宝池(血の池)」などがあります。

 

観光地・屋島とあってお遍路さん以外の参詣客も多く、登山は屋島ドライブウェイが一般的ですが、旧遍路みちの登山道を登ると、途中にある「大師お加持水」や「喰わずの梨」などの霊蹟が見られます。

 

なお、札所周辺には四国村や獅子ノ霊厳などがあります。

屋島寺 屋島寺 本尊
十一面千手観世音菩薩
真言
おん ばざら たらま きりく
84屋島寺の本堂と蓑山大明神
屋島寺の本堂と蓑山大明神

 

蓑山大明神
佐渡の三郎狸、淡路の芝衛狸とともに日本三大タヌキの1つ「太三郎狸」をまつる神社。太三郎狸は四国狸の総大将で屋島に異変がある時は直前に屋島寺住職に知らせたという。また住職代替の時には、一夜、源平合戦の実演を見せたと伝えられる。家庭円満・縁結び・水商売の神様。
また、霧深い屋島で迷った空海を蓑笠姿の老人に変化し道案内をしたとの伝説があります。

第83番札所 神亳山 一宮寺 大宝院

85番八栗寺へ7.5キロ

第85番札所 五剣山 八栗寺 観自在院