第88番札所 医王山 大窪寺 遍照光院

いおうざん おおくぼじ へんじょうこういん

琴平電鉄長尾線長尾駅からバス (大川バス本社前バス停乗換)長谷行 多和小学校前下車 徒歩1時間30分。 
御詠歌 南無薬師諸病なかれと願いつつ詣れる人は大窪の寺 
住所 香川県さぬき市多和兼割96 
TEL 0879-56-2278 
HP  
宗派 真言宗  
開基
行基  
宿坊 なし  
駐車場 山門前に隣接 
さぬき市商工観光課 電話087-894-1114 
http://www.sanuki.ne.jp/ 

 

とうとうやって来ました徳島県の県境、海抜787mの矢筈山の山腹の「結願の寺」が「大窪寺」。
様々な想いをいだいて歩いてきた旅。
走馬燈のように第一番札所からの道程が少し懐かしく、足の痛みも気のせいかやわらぎ、弘法大師との「同行二人」の旅が終わります。

 

元正天皇の時代(715~24)行基が創建した。
弘仁年間(810~24)に唐から帰朝した弘法大師が、胎蔵ヶ峰の岩窟で求聞持法を修し、霊木に薬師如来像を刻んで本尊とし堂宇を整えた。
この本尊は、法螺貝をもった珍しい薬師如来で、この法螺ですべての厄難諸病を吹き払うといわれています。
また、この時大師は唐の恵果阿闍梨から授かった、三国(インド、唐、日本)伝来の錫杖も本尊と共に納めています。
大師が大きな窪の側に堂宇を建立した事から寺号の大窪寺の由来となり、山号を薬師如来を「医王」に見立て名付けた。

 

女性の入山を許したので「女人高野」とも呼ばれ、多くの信徒を集め栄えたが、天正年間(1573~92)に兵火で焼失した。江戸時代に再興したが、現在の建物は明治時代以降に建てられたもの。

 

にぎやかな参道を抜けると、「八十八番結願所」の石柱。
境内に入ると、本堂の背後に岩肌の目立つ胎蔵が峰がひときわ高くそびえる。
右手に阿弥陀堂、左手に納経所と地蔵堂が建っている。

 

大師堂は本堂手前から石段を登った所にあるが、堂内へは地下の内拝口から入る。内部には八十八ヵ所の本尊がすべてまつられており、八十八ヵ所のお砂踏みもできる(要・拝観料)。

 

弘法大師が求聞持法を修した奥の院の岩窟には、「大師の加持水」と呼ばれる湧水がある。大師が持っていた独鈷(どっこ)で岩の根をつくと清水がわき出たといい、「金水・銀水」とも呼ばれて涸れたことがないという。本堂からさらに山道を900mほど登った山中にある。

 

本堂には、結願したお遍路さんの数えきれないほどの金剛杖や菅笠が奉納されています。
杖は大師堂の脇の寶杖堂に納められ、これらの奉納品は毎年春分の日と8月20日に催される柴灯護摩供で焚き上げられます。

大窪寺 大窪寺 本尊
薬師如来
真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
88大窪寺の本堂
大窪寺の本堂

 

金剛杖は奉納しないで、持ち帰り家宝のように大切に扱う人もいます。
この第88番札所から第1番札所を目指して、本当の四国一周をと考える人もいます。
その時は、第3番札所を経由するルートと、第10番札所を経由するルートの2種類があります。

さらに、和歌山県・高野山奥の院 へ弘法大師に報告と感謝のお礼に、参拝に行く人。
参拝は、一の橋から大きな老杉と墓石の間の参道を抜けてゆくと、御廟橋があり、奥の院・燈籠堂から左に廻って裏手にある大師ご廟にてします。

第87番札所 補陀落山 長尾寺 観音院

高野山へ

高野山