第3番札所 亀光山 金泉寺 釈迦院
きこうざん こんせんじ しゃかいん
JR板野駅から徒歩10分。 | |
御詠歌 | 極極楽の宝の池を思えただ黄金の泉澄みたたえたる |
住所 | 徳島県板野郡板野町大寺亀山下66 |
TEL | 088-672-1087 |
HP | |
宗派 | 高野山真言宗 |
開基 |
行基 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内に隣接 |
板野町 電話088-672-5994 | |
http://www.planning21.ne.jp/itano/ |
のどかな田園と町屋の道を行くと、はじめは金光明寺と名乗っていた「金泉寺」。
「発心の道場」の徳島では、一番札所から三番札所までは札所から札所までの距離は短く、足慣らしにはもってこいという感じ。
平成8年に完成したばかりの朱塗りの仁王門をぐくると、左手に鐘楼、右手に八角形をした色鮮やかな朱塗りの観音堂が見えてくる。
本堂の左側にある護摩堂の格天井は美しい花鳥が描かれていて見所のひとつ。山を背景に正面に本堂、右手には歴史を感じさせる古い瓦の大師堂、傍らに黄金地蔵尊堂が建ち、「黄金の井戸」があります。
弘法大師巡錫中に水不足で悩む地元の住民の声を聞き、大師が井戸を掘った。すると霊水が湧き出たため、その素晴らしさに感動した大師は堂宇を建てて金光明寺から金泉寺と改称した。
その後亀山天皇が金泉寺を崇拝し、京都の蓮華王院にならった三十三間堂を設立、さらに千手堂を安置して、山号を亀光山と称した。
天皇は勅願の道場として経蔵を造り、日本各地から学僧を集めて講演を行い、その頃の四国では有数の規模を誇っていて、規模を知る資料として、東門、南門等が記された古図面が寺に伝わっている。
寺名の由来ともなった井戸は現在でもこんこんと湧き出ていて、この井戸をのぞき込み、影がはっきり映れば長寿、ぼやけていると短命という言い伝えがある。
参拝者は井戸をのぞき込み一喜一憂して帰っていくそう。また井戸の傍らに座っている地蔵さんは、北向き地蔵と呼ばれ、首から上の病気に霊験があるという。
自分の悪い場所と同じところをなでながら、願をかけるといいそうだ。
この寺に祀られている聖観音(しょうかんのん)は、別名勝運観音(しょううんかんのん)と呼ばれ、大変運の強い観音様と言われている。
源平合戦に向かう源義経一行も勝利を祈願しにこの寺を訪れ、その時戦の要となる弁慶に力試しのため境内の大石を持ち上げさせたのだそう。
納経所の手前の手入れのゆきとどいた庭園の片隅にその「弁慶の力石」があります。
本尊 | ||
釈迦如来 | ||
真言 | ||
のうまく さんまんだ ぼだなんばく | ||
03金泉寺の本堂と護摩堂 |
菩薩(ぼさつ)
如来へと修業し、人々を救済してくれる仏。
観音・弥勒・文殊・日光・月光・地蔵などが有る。
宝冠、瓔珞、天衣などの装飾を着けており、馬頭観音などの一部を除けば穏和な慈悲深い顔をしている。
三十三間堂の十一面千手観音像、千本釈迦堂の六観音像、広陵寺の弥勒菩薩半跏思惟像が有名。
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