第4番札所 黒厳山 大日寺 遍照院
こくがんざん だいにちじ へんじょういん
JR板野駅からバス 鍛冶屋原行 約7分。羅漢下車 徒歩25分 | |
御詠歌 | 眺むれば月白妙の夜半なれやただ黒谷に墨染の袖 |
住所 | 徳島県板野郡板野町黒谷5 |
TEL | 088-672-1225 |
HP | |
宗派 | 東寺真言宗 |
開基 |
弘法大師 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内まで徒歩1分 |
板野町 電話088-672-5994 | |
http://www.planning21.ne.jp/itano/ |
三方を山に囲まれた静かな雰囲気の「大日寺」。
朱塗りの山門の上部が鐘楼になっている鐘楼門だが、1階部分が角柱、2階部分が丸柱という変わった造りになっている。
山門からは石を敷きつめた参道が通っていて、正面に本堂、右手に本堂と大師堂をL字型につないでいる回廊には、三十三体の千手観音像が安置されている手水所。
昔は蛤水(はまぐりみず)と言われる白く濁った水が湧き出ていて、この水を飲むと胃腸にいいと、近所の人たちは水を汲みにきていた。しかし近年では水の出が悪くなってポンプで吸い上げるようにしたところ、水は透明となり、胃腸に効くという話も薄れてしまったそうだ。それでも水を手に受けて飲む人が後をたたない。味わってみると冷たく美味しく、お遍路さんに喜ばれている。
弘法大師が長く滞在して修法し、一尺八寸(約55cm)の大日如来を彫って本尊にしたという。
この本尊の大日如来は八十八カ所中6寺しかなく、真言宗では「宇宙の中心、万物の根元とされる人々にあまねく、慈悲をもたらす最高の仏」とされている。大師は本尊にちなんで寺号を大日寺にし、第四番札所に定めた。
その後歴史のうねりの中で、寺は何度も廃寺になってはその度に再建されている。
天和・貞享年間(1681~1688)に再建された後は、大日如来が当時の阿波藩主・蜂須賀家の守り本尊であったことから帰依され、元禄年間には堂塔を修理するなど手厚く庇護するようになった。その後は大きな被害もなく現在に至っている。
この寺の住職は代々真鍋家が継いでいて、代々徳を積んだ人が続いているが、とくに先代の住職は徳のある人で、今ほど薬もない戦前、不治の病とされていたハンセン病の人達が、ただひたすら遍路参りにすがり歩くのを温かくもてなし、接待したことで知られる。
本尊 | ||
大日如来 | ||
真言 | ||
おん あびらうんけん ばざらだとばん | ||
04大日寺の三十三体の観音像 |
明王(みょうおう)
髪を逆立てて、怒った表情をし、手には悪を懲らしめる道具を持つ明王。
教えに従わない者に教えを説く。右手に剣を持つ不動明王、弓矢や縄などを持つ降三世明王、手足に蛇をからませた軍茶利明王、六面六手六足が特徴の大威徳明王、五つの目を持つ金剛夜叉明王の五大明王が中心といわれ、東寺に五大明王が揃う。
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