第10番札所 得度山 切幡寺 灌頂院
とくどざん きりはたじ かんじょういん
JR鴨島駅からJRバス 山手線で市場穴吹行 約25分。切幡寺前下車徒歩20分。 | |
御詠歌 | 欲心をただ一筋に切幡寺 後の世までの障りとぞなる |
住所 | 徳島県阿波市観音129 |
TEL | 0883-36-3010 |
HP | |
宗派 | 高野山真言宗 |
開基 |
弘法大師 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内まで徒歩1分 |
市場町 電話0883-36-6816 | |
http://www.town.ichiba.tokushima.jp |
徒歩で行くなら舗装道路よりも、それと平行してある旧道の方が沿道の自然を楽しむ風情がある。
樹木緑に覆われた標高155mの地に「切幡寺」がある。
坂道を登ったところの仁王門から300段余の石段を登りつめると本堂がある。
境内からは「四国三郎」と称される吉野川や徳島平野が一望できます。
弘法大師がこの地を訪れた時、手甲や脚半が破れたため一軒の家を訪ねました。娘は織っている途中の布を惜しげもなく切って差し上げました。お礼に「何か望みはないか」と聞くと、娘は亡き父母のために観音様を彫ってくださいと頼みました。大師は一夜で千手観音を刻むと、娘を得度させ灌頂を授けました。娘は即身成仏して七色の光を放って、千手観音に変身したという。そこで弘法大師は千手観音を本尊として切幡寺を開創したと伝えられています。娘の化身である観音像は本堂に秘仏として安置されております。
本瓦葺きの木造の大塔は全国唯一の二重方形塔婆で、国の重要文化財に指定されていて、三間二重の塔が多い中五間四面の壮大な塔は一見の価値あり。日本三大塔のひとつにも数えられています。
境内には「はたきり観音」の銅像も美しい姿を見せています。
この寺は女人得度の伝説から、現在も女性信者が多いといわれています。
四国の豊かな自然の中、ここまでで足慣らしとお遍路の決まり事も身に付いてきたのではないでしょうか。
本尊 | ||
千手観世音菩薩 | ||
真言 | ||
おん ばざらたまら きりく | ||
10切幡寺のはたきり観音 |
女人得度
女性が仏陀の悟りの世界に渡ること、または出家して僧侶となることを指す。
女人成仏ともいうが、女人得度の伝説は八十八ヵ所では珍しい。
得度とは
得度の度は渡るということで、仏の教えによって此岸から彼岸に渡ることで、此岸とはこの世の価値観で・・・彼岸とはあの世の価値観。
この世の価値観を捨てるということは、資本主義での金銭本位や物にこだわる、この世を否定することです。
幸せを得るために得度をするのですが、幸せは物質世界にないことに気づいた人々が、霊的世界(精神世界)を肯定し、生き方を変えようとする事。
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