第23番札所 醫王山 薬王寺 無量寿院
いおうざん やくおうじ むりょうじゅいん
JR日和佐駅から徒歩10分。 | |
御詠歌 | 皆人の病みぬる年の薬王寺瑠璃の薬を与えまします |
住所 | 徳島県海部郡日和佐町奥河内字寺前285-1 |
TEL | 0884-77-0023 |
HP | http://www1.ocn.ne.jp/~yakuouji/ |
宗派 | 高野山真言宗 |
開基 |
行基 |
宿坊 | あり(要予約) |
駐車場 | 境内に隣接 |
美波町役場 電話0884-77-1111 | |
http://www.town.minami.tokushima.jp/ |
リアス式海岸の美しい景色が広がる日和佐町にある、阿波路最後の札所の「薬王寺」。
神亀3年(726)に行基が聖武天皇の勅願によって一寺を建立したのがこの寺の始まりで、その後、弘仁6年(815)に弘法大師が平城天皇から、民衆の厄除け祈願寺を開くようにとの勅命を受けて本尊の薬師如来を刻んで安置し、厄除けの根本祈願寺とした。
「厄除け薬師」として有名で、本堂へ詣でるには、まず33段の女厄坂と42段の男厄坂を登っていきます。この2つの石段の下には「薬師本願経」の経文が一石に一字ずつ印してあり、厄年の男女は各段毎にお賽銭を置いて厄落としをお願いします。また、本堂から瑜祗塔までの石段は61段で、還暦の厄坂です。
四国霊場で「厄除薬師如来」を本尊とし安置しているのは、第23番薬王寺のみ。
真言宗の経典である瑜祗経の数理を形にした、高さ29mの瑜祗塔は、地下では戒壇巡りが出来、1階には国宝の高野大師行状図を展示。2階の展望台からはアカウミガメの産卵で有名な大浜海岸を見下ろすことができる。
文治4年(1188)、寺が火災にあった時、本尊の薬師如来は西方へ飛び去ってしまい、後に新しい薬師如来を迎えて開眼祈願を行っていると、なんと元の本尊が戻ってきて本堂へ後ろ向きに納まった伝説から「後向き薬師」と呼ばれ、本堂の裏からお参りするようになっている。(新旧二体の薬師如来はそのまま本尊として安置されています)
本堂左手に回り込んだ所に「肺大師」と名付けられた加持水があり、肺病を中心に諸病に効くといわれている。
本尊 | ||
厄除薬師如来 | ||
真言 | ||
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか | ||
23藥王寺の瑜祗塔 |
瑜祗経の他の「真言宗の経典」としては
大日経 (だいにちきょう)
金剛頂経 (こんごうちょうきょう)
蘇悉地経 (そしつじきょう)
瑜祗経 (ゆぎきょう)
要略念誦経 (ようりゃくねんじゅきょう)
菩提心論 (ぼだいしんろん)
釈摩訶衍論 (しゃくまかえんろん)
大日経疏 (だいにちきょうしょ)
があります。
阿波路一国が終わり、ここまで来られた人は、体も心も少しはたくましく成ったのではないでしょうか。
距離のある次の「修行の札所」まで 、また初心に戻ってスタートをきって下さい。
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