第35番札所 醫王山 清瀧寺 鏡池院
いおうざん きよたきじ きょうちいん
JR高知駅からバス 高岡行、高岡出張所下車 徒歩50分 | |
御詠歌 | 澄む水を汲めば心の清瀧寺波の花散る岩の羽衣 |
住所 | 高知県土佐市高岡町丁568-1 |
TEL | 088-852-0316 |
HP | |
宗派 | 真言宗豊山派 |
開基 |
行基 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内にある |
土佐市役所 電話088-852-1111 | |
http://www.city.tosa.kochi.jp/ |
土佐路の中でも、難所のひとつに数えられ、一丁ごとに地蔵が置かれているゆえに「八丁坂」や「流汗坂」のような異名の付く、急坂の先に「清瀧寺」はある。
今は道路が整備されていて、車で境内まで行く事もできる。
明治23年に土地の画家・久保南窓が描いた龍の絵が描かれた山門をくぐると、空に浮かんでいるような、高さ15mほどの最大級の薬師如来像が建っていて、台座の地下には戒壇めぐりがあり、ご真言を唱えながら狭くて真っ暗な階段を一回りすれば厄除けにご利益があるといわれています。
台座の中は大人1人が通れるくらいの狭い階段が。入口には白く矢印が示されており、後は手探りで進んでいく。
この寺は「高岡のお大師さん」と呼ばれ、種間寺と同じように安産祈願の寺であり、底のない柄杓がたくさん奉納されています。また、本尊の薬師如来は檜の一木造りで国の重要文化財で、本堂裏手の宝物殿に安置されている。
養老7年(723)に行基が薬師如来を刻み開基した寺。 当初は景山密院釈本寺と呼ばれていた。
弘仁年間(810~824)には弘法大師が巡錫し、寺の北方300mの岩に築檀して7日間修法した。
大師は五穀豊作を祈って閼伽井権現と龍王を勧請し、満願の日に金剛杖で地面を突くと清水が湧き出て滝となり、鏡の様な池ができたことから寺号を医王山清滝寺鏡池院にと改めた。
境内の一角にある「入らずの山」は、これは大師の跡を慕ってこの地を訪ねた、平城天皇の第3皇子高岳法親王の逆修塔のある場所だ。藩政時代には藩主・山内氏の帰依が厚く、寺領100石、七堂伽藍を備えた立派な寺として、寺運は大いに栄えたという。一時は衰退したともいわれるが、現在は厄除け祈願の名刹として知られていて、最近は交通安全の薬師として車の祈願にくる人が多い。
本尊 | ||
厄除薬師如来 | ||
真言 | ||
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか | ||
35清瀧寺の厄除け薬師如来像 |
「右 清瀧寺、左 青龍寺」
この札所と次の札所を並べて書くと、お寺の名前は不思議な組み合わせ。第35番清瀧寺からさんずいを取り去ると第36番青龍寺になる。
関係の深い寺同士なのかというと、歴史的には、この二つのお寺の成立には特に関連はなく、清瀧寺は、723年に、行基によって開基され、青龍寺は、弘法大師が長安で恵果の教えを受けた青龍寺にあやかって805年ごろ開基されたもの。
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