第8番札所 普明山 熊谷寺 真光院
ふみょうざん くまたにじ しんこういん
JR鴨島駅からJRバス 山手線で市場穴吹行 約20分。熊谷寺前又は法林地下車 徒歩20分。 | |
御詠歌 | たきぎとり水熊谷の寺に来て難行するも後の世のため |
住所 | 徳島県阿波市土成字前田185 |
TEL | 088-695-2065 |
HP | |
宗派 | 高野山真言宗 |
開基 |
弘法大師 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内の納経所前に隣接 |
土成町役場 電話088-695-2311 | |
http://www.onmap.co.jp/main/c/l/a-3096/ |
自然の風光を楽しみながら行くと、小高い山の中腹に「熊谷寺」の四国八十八ヵ所のなかで最大といわれる山門が見えて来る。
左右に仁王像を従えて堂々とそびえる山門は、高さ13.2mの和様と唐様(禅宗様)の折衷様式で、 貞享4年(1687)に建造された県指定の重要文化財。、 2層目の天井・柱等には極彩色の天女像等が描かれている。
弘法大師がこの地でで修行している時に熊野権現が出現し、「永く衆生済度の礎とせよ」と告げ、一寸八分の金の観音像を授けたという。
そこで大師は等身大の千手観世音菩薩を刻み、その胎内に熊野権現から授かった観音像を納め、 堂を建立して本尊として安置したのが、熊谷寺の始まりと伝えられている。
境内の納経所の前にある弁天池の中央に浮かぶ弁天島に祀られているのは弁天様。
その歴史は古く、昔から安産に霊験があるといわれ、多くの女性参拝客が訪れる。
山中にあったため、戦国時代の兵火にもさほどの被害もなく、本堂は開設以来一千年余の歴史を誇ったが、昭和2年に焼失した。現在の本堂は昭和47年に再建されたものである。
本堂からさらに階段を36段登ったところにある大師堂は、 屋根に据えつけられた露盤から見ると宝永4年(1707)の建立と解る。 安置されている大師像は徳島県で2番目に歴史がある古いものとして、県の指定重要文化財。 また徳島平野を一望できる絶景は、ここまで階段を登ってきた疲れを忘れさせてくれる。
境内の最深部にある三間多宝塔も必見で、四国で一番古いといわれている室町時代の建造で、大日如来など5体の仏像が安置されている。
本尊 | ||
千手観世音菩薩 | ||
真言 | ||
おん ばざらたらま きりく | ||
08熊谷寺の仁王門 |
仁王様のお話
昔、仁王様を、7番の十楽寺へ移すことになったことがあった。 村人が1日がかりで運んだのだが、夜が明けると仁王様は熊谷寺の山門に戻っていた。
何回か運んでも結果は同じ。とうとう十楽寺に運ぶのを諦め、元のように置いておくことに。 そのお陰で今も立派な2体の仁王様(多聞天・持国天)が山門を見守っている。
千手観世音菩薩
6観音のひとつで、千の目と千の手を持つ現世利益の仏様。万人の悩みや苦しみを救うといわれている。
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