64 石鈇山 金色院 前神寺
いしづちさん まえがみじ こんじきいん
JR石鎚山駅から徒歩10分。 | |
御詠歌 | 前は神うしろは仏極楽のよろづの罪をくだくいしづち |
住所 | 愛媛県西条市洲之内甲1426 |
TEL | 0897-56-2745 |
HP | |
宗派 | 真言宗石鉄派 |
開基 |
役行者小角 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内まで徒歩3分 |
西条市商工観光課 電話0897-56-5151 | |
http://www.city.saijo.ehime.jp/kankou/meisyo2.htm |
加茂川の流れの近くに、石鎚山(1982)の麓にあるのが「前神寺」。
石鎚山を登るときは、まずこの寺を詣でて無事を祈願するのが古くからの習わしとされています。
奈良時代初期、役行者小角が蔵王権現を祀って、開創したと伝えられています。
桓武天皇(781~806)が病気平癒を祈願。見事に成就したため、七堂伽藍を建立して金色院前神寺と称し、勅願所とした。
後に、弘法大師は二度も石鎚山に登山したといわれており、求問持法を修め、霊場に定めました。また、石鎚山修験の総本山としても知られています。皇室との縁も深く、文徳天皇をはじめ高倉帝、後鳥羽帝、順徳帝、後醍醐帝など歴代天皇が厚く帰依したことでも知られる。中世には領主・河野氏、江戸時代には西条藩主・松平氏から信仰された。松平氏は東照宮をまつり、三葉葵の寺紋を許したという。
寺はもともと石鎚神社の別当寺であったが明治初期に廃寺となった後、明治11年に現在地に移され、再興された。以来、石鎚神社とともに石鎚信仰の2本柱となっている。
毎年7月1日の石鎚山の「お山開き」には、白装束の信者がこの寺に集合。先達の吹く法螺貝の音に「なんまいだ」と唱和しつつ、約30kmの道のりを進んで行く。
広い境内には、古い燈篭が何基も立ち、 鬱蒼とした杉木立が茂る参道をゆくと、つきあたりに屋根組みの美しい銅板葺き入母屋造りの本堂がある。
大師堂、金毘羅堂、薬師堂、護摩堂などが建ち並び、大師堂右の石段を登ったところにある御滝不動尊は、かつては滝打修行が行われていたそうだが、現在の水量はわずか。ここに1円玉を投げ入れて、見事に張り付いたらご利益があるといわれています。
毎月20日の「権現様縁日には全国の行者や信者が集まり、権現堂に安置されている三体の蔵王権現がご開帳となり、行者が権現様で信者を祈祷する。
本尊 | ||
阿弥陀如来 | ||
真言 | ||
おん あみりた ていせい から うん |
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64前神寺の本堂 |
石鎚山
石鎚信仰の母体で役行者小角によって開山。
山岳信仰(修験道)の山として知られれ、日本百名山の一つであり、日本七霊山のひとつとされる。
石鎚山は西日本一の霊山といわれ標高1982㍍の山で愛媛県六十番札所「横峰寺」より歩いて5時間に登山口がある。弘法大師はこの山で好んで修行をしたと伝えられている。
石鎚山の登山道には全国でも珍しい鎖場がありそれぞれ「試しの鎖(74m)」「1の鎖(33m)」「2の鎖(65m)」「3の鎖(68m)」と呼ばれています。迂回路もあるので体力に自信のない方でも登ることが出来ます。主峰天狗岳をはじめ、石鎚山系には、瓶ヶ森、伊予富士など変化に富んだ特有の風景を、四季を通じて楽し むことができます。
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