第21番札所 舎心山 太龍寺 常住院
しゃしんざん たいりゅうじ じょうじゅいん
JR桑野駅からバス 丹生谷方面行 約15分。阿瀬比停留所下車 徒歩2時間。 | |
御詠歌 | 太龍の常に住むぞやげに岩屋舎心聞持は守護のためなり |
住所 | 徳島県阿南市加茂町龍山2 |
TEL | 0884-62-2021 太龍寺ロープウェイ 0884-62-3100 |
HP | |
宗派 | 高野山真言宗 |
開基 |
弘法大師 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内まで徒歩30分 |
阿南市役所 電話0884-22-1111 | |
http://www.city.anan.tokushima.jp/ |
「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」といわれた四国霊場の第三の難所が「太龍寺」。
焼山寺も鶴林寺も仁王門の近くまで車で行けるようになっている現在では、一番厳しい札所と言われていたが、平成4年にロープウェイが開通し、随分楽におまいりが出来るようになりました。
ロープウェイで行き来する途中、切り立った岩壁の上に大師の座像を見ることができる。 ここは19歳の時に100日間に渡って、虚空蔵求聞持法という、記憶力と判断力を身につける秘法を体得した場所であり、そのことは「三教指帰(さんごうしいき)」にも書かれている。 山頂駅から徒歩約20分で行ける。道筋には石仏八十八ヵ所を設けてある。
延暦12年(793)、第50代桓武天皇の勅願によって開かれた寺で、弘法大師が自ら刻まれた虚空蔵菩薩が本尊として安置されています。広大な境内は樹齢数百年を超える杉の巨木で覆われ、古くから知られた山岳修行地だけあって幽玄で神秘的であり、スケールの大きさは「西の高野山」といわれ鐘楼門、護摩堂、本堂、多宝塔、求聞持堂等、各伽藍は本当に立派。特に大師堂の裏側には、高野山の奥の院ご廟とそっくりに奥殿が配置されています。
何度かの落雷や火災などで焼失し、現在のものは嘉永5年(1852)に蜂須賀斎裕公によって再建されたもので、平成3年には大修理も行われ、威風堂々として参拝者を迎えている。
太龍寺で見ておきたいものに「龍天井」があります。
鐘楼門の石段を下り、納経所の隣りの持仏堂に龍が書かれた「龍天井」が有名で、高知県安芸市出身の四條派の画家、竹村松嶺(しょうれい)によって廊下の天井一面に巨大な龍が描かれています。
大師堂には「竹林の七賢人」や「司馬温公の幼年の逸話」など、 中国の民話や伝説が彫刻されていて、繊細な描写が見事。
寺名の太龍寺は修行中の大師を守護した大龍(龍神守護)からとったもので、太龍寺は大師が15歳と19歳の時に修行を行い、室戸岬と並んで青年時に大きな影響を与えた場所である。
本尊 | ||
虚空蔵菩薩 | ||
真言 | ||
のうぼう あきゃしゃ きゃらばやおん ありきゃ まりぼり そわか | ||
21太龍寺の舎心ケ嶽の大師座像 |
求聞持堂
大師が舎心ケ嶽で修行したことにちなみ、虚空蔵求聞持法を修行する道場である。 ここにこもって虚空蔵菩薩の真言を1日2万回、50日間唱え続けると、超人的な記憶力が身につき、全ての経典を暗記できるという秘法。
虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)というのは真言密教の僧にとっては憧れの行法です。
この求聞持は行法専門の道場が必要で、どこででも出来るわけではなく、阿波の太龍寺・宮島の弥山・高野山真別処・奈良の宝寿院など。
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