健康状態

思っているより、長く歩くことは大変な事というのは、歩き始めて数日で実感すると思います。
よく言われるマメの処理、足首や膝への負担等、まずは下半身の手入れを。

 

 

次に水分補給と共に、きちんと食事を取る習慣づけ。もちろんトイレも。しっかりとした睡眠を取ること。この三点を特に維持管理する事に気をつけて下さい。(旅は長いです。)

 

日の出とともに起き出して、日が落ちる前に必ず宿に入るパターンを守りながらも無理をしない事。
自分のペースを自分でコントロールする事もこれから先の自分の人生のいい勉強にもなります。
足腰の鍛錬を兼ねて、普段から散歩や階段の上り下りを意識的にやる事を考えてみて下さい。

遍路実行の時機 どの季節に行くか

四国路に春の訪れを告げる風物詩のひとつが桜の花とお遍路さんの鈴の音。古来よりこの鈴の音が「魔よけ」と言われています。
春は、みんなが考える通り遍路に最適のシーズンです。それだけに歩いている人も多く、遍路宿は満室だったり、相部屋を求められたりする可能性が高いです。5月の連休中もその点は同じです。

 

夏は暑さ対策がなんといっても必要。海岸沿いの高知を歩く時期は、出来れば前後にずらした方が体力の事を考えるといいようには思います。

 

秋は台風に要注意です。四国は室戸岬、足摺岬など、台風情報によく登場する場所でもあり、情報の入手が大切になります。

 

冬は1月後半~2月は雪が降ります。山道は滑るので要注意です。また、民宿などは休業の場合もあります。日が短いので余裕をもった行程を組む必要があります。

6月の梅雨、9月の台風などの雨の多い季節は、足元が悪くなるため山道等は特に注意が必要。

 

遍路の基本は、明るい間に行動するのが基本です。

巡拝をする際の作法

①寺の山門前で合掌一礼し、境内に入ります 。(お大師様のお出迎えに対する礼儀)
② 手水を使って手と口を清め、 輪袈裟をかけたり、数珠を持つのもここで用意します。
③鐘楼で鐘をつきます。制限されているお寺以外では自由につけますが、つける時間が限られている場合があるので要注意。常識はずれの時間にもつかないように。なお、鐘をつくのは1度だけです。
※参拝後に鐘を打ってはいけない 。
④ 本堂、大師堂の順に参拝し納札と写経を所定の箱に納めて、お灯明と線香、賽銭を上げます。
※灯明の際、貰い火をしないようにマッチ、ライター等は必ず持参して下さい。
⑤ ご本尊、弘法大師を念じ合掌し読経する 。
⑥納経所で指定料金を払い納経朱印をしてもらう。
⑦お参りが終われば、山門を出たところでお礼の合掌一礼をして、次の札所に向かいます。  


以上が基本的な順序で、最初はぎこちなくても数ヵ寺を廻ると、不自然なく参拝できるようになりますので安心して下さい。
なによりも、心の持ちようが大切な事は本人が一番よくわかっていると思います。

お遍路さんの心得

①宿では、金剛杖を洗いましょう
金剛杖はお大師さまの分身です。お大師さまの足を洗うように心をこめて洗いましょう。
②橋の上では杖はつかない
お大師さまが十夜ヶ橋の下で修行なされた故事にちなんで橋の下ではお大師さまがお休みになっておられるといわれています。
③相互礼拝・相互供養
他の同行に会ったときは、「南無大師遍照金剛」と唱えるか(よくお参りで・・・)と挨拶をかわしましょう。
④参拝後、鐘を撞いてはいけません
帰りに撞くと、出鐘といって、もう一度お参りをし直すことになります。
⑤念珠は首に掛けてはいけません。必ず左手に持ってください。