第70番札所 七宝山 本山寺 持宝院

しっぽうざん もとやまじ じほういん

JR本山駅から徒歩15分。 
御詠歌 本山に誰か植えける花なれや春こそたをれたむけにぞなる 
住所 香川県三豊市豊中町本山甲1445 
TEL 0875-62-2007 
HP  
宗派 高野山真言宗  
開基
弘法大師  
宿坊 なし  
駐車場 境内に隣接 
豊中町経済課 電話0875-62-1007 
http://www.city.mitoyo.lg.jp/forms/top/top.aspx 

 

財田川に沿って県道5号線を行くと、目立つ五重塔が見えたら「本山寺」。
四国八十八ヵ所で五重塔があるのは、竹林寺・善通寺・志度寺の四ヵ寺だけ。

 

大同2年(807)、平城天皇の勅願により、弘法大師が建立し、本尊の馬頭観世音菩薩と脇仏の薬師如来、阿弥陀如来を一刀三礼に刻んで安置したと伝えられ、この三仏は秘仏とされています。また、馬頭観世音菩薩を本尊としているのは、八十八ヵ所で唯一のものです。本堂脇に等身大の見事な二頭の馬の像が奉納されている。

 

戦国時代に讃岐を襲った長宗我部元親の兵火を免れた数少ない寺院の一つで、兵火によって戦国時代以後の伽藍が多い讃岐地方の札所のなかでは希少な存在。
長宗我部元親が讃岐に攻め入った時、本山寺にも軍勢が押し寄せた。しかし、当時の住職は境内に押し入ろうとする兵を押し留め、斬られてしまう。兵が境内に入ると、阿弥陀如来の右の肘から血が滴り落ちていた。驚いた兵は境内から退き、寺は戦禍から免れたという。この伝説から、阿弥陀如来は「太刀受けの弥陀」とも呼ばれている。

 

正面の円柱の仁王門はどっしりした八脚門で、唐風の絵模様の彫刻があり、鎌倉時代後期の建立で、天竺、唐、和様の折衷様式により建てられていて、国の重要文化財に指定されています。
同じく国宝に指定されている本堂は鎌倉時代、正安2年の建立になる寄棟造、本瓦葺の建物である。
さらに、赤堂・十王堂・納骨堂・阿弥陀堂・鎮守堂・大門・茶堂などの堂宇が広々とした境内に並ぶ。
また、鎮守堂にある善女龍王像は、彫像としては日本で唯一のもの。

本山寺 本山寺 本尊
馬頭観世音菩薩
真言
おん あみりと どはんば うん ぱった そわか
70本山寺の本堂と五重塔
本山寺の本堂と五重塔

 

五重塔
遠くから寺を望む時、こんもりと盛り上がった森の中に突出する塔の姿は、見る人の目を引く。
弘法大師が大同4年(809)に建立した創建時の損傷が激しく、見る影もない有様だったのを、明治43年に住職であった頼富実毅(よりとみじっき)僧正が復興させたものである。
盲目だった頼富僧正は、札所巡りの第59番・國分寺を出て歩く途中で霊験を得て目が見えるようになり、その恩のために堂宇の復興に
意欲を燃やしたという。

第69番札所 七宝山 観音寺

71番弥谷寺へ12.5キロ

第71番札所 剣五山 弥谷寺 千手院